
一般庶民の私に、関係あるような無いようなタイトルの本ですが。
読んでみて、私にとってはかなり興味深い内容でした。
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つまりこれは、「ワインの価値」がどのようにして生まれるのか、という本です。
ロマネ・コンティに限らず、
「なぜワインに何十万とか何百万のお金を出すの?」
という疑問に答えています。
一流のオークション・ハウス「クリスティーズ」で働く著者が、
その実体験から、「プレミアムワイン」とはどのようなものなのかを
ワインの歴史やエピソードを交えて、かなりわかりやすく紐解いていきます。
タイトルの「なぜ日本のロマネ・コンティがまずいのか」については、
意外にあっさりと答えを出してしまっていて、私は特に驚きはありませんでした。
たぶん出版社がつけたタイトルでしょう。
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「ロマネ・コンティ」、飲みたいですか?
・・・私は飲みたい!!!
「ロマネ・コンティ」も「シャトー・ペトリュス」も、名ばかりのワインではなかったのです!
時に人生を変えるほどの力を持っている、本当のプレミアムワインだったんですね。
ワインの価値の本質や楽しみ方を知らずして、
本物を手にすることも感動することもできない。
この本はこのことを教えてくれました!
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『日本のロマネ・コンティは なぜ「まずい」のか』
渡辺順子 著
幻冬舎ルネッサンス新書
838円+税
また読みたい度 ★★★★☆(4/5)
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by winebar_fermata
| 2011-10-11 06:02
| 読んだ本