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あなたは、「美味しいワインを飲みたい!」と思ったとき、
どのようにして1本のワインを選びますか?

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今回のネタはおもしろくありません。興味のある人だけ読んでください。

「おもしろい話」とは、まあ、モノの本質に迫っていないことが多々あります。
でも、「つまらない話」の中に本質があったりします。

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例えば・・・
美味しいワインを買いたいと思い立ったAさんは、
ワイン専門誌を本屋さんで立ち読みしました。

ワインの記事、雑誌にしても書籍にしても、ワインの写真やら名前やらが出てきて、
ソムリエのコメントとか、ワインのエピソードとかが書かれています。

Aさんは、雑誌に載っていたあるワインを飲みたくなり、ネットや地元の酒屋さんで、
そのワインを探し出しました。

ひとりで、あるいは奥さんと二人で、そのワインを飲んでみましたが、
まあ美味しいこともあり、そうでないこともある。

これを繰りかえす。繰り返す。繰り返す。

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わかります。だって、それより選びようが無いですもん。ふつうは。
この「ワイン」が、「人気のカフェ」になっても、「おとりよせスウィーツ」になっても、
「おすすめサプリ」になっても同じ。

『情報』というのは、発信する側の主観思惑利益なしには発信されません。
「客観的」な評価ですら、そうです。
言葉や文字になった瞬間、それを発信した人の『主観』が必ず加わります。

だからいきなり結論。
自分で選んで失敗して成功して満足して失望するよりほかに、
本当の「モノ選び」を身につける方法はない。


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ワイン雑誌や書籍に、具体的なワインの写真や名前を出すこと、
できればやめてほしいと思っています。

だって、「美味しいワイン」って、その人の好みや懐ぐあい、飲むシチュエーション、
ワインのコンディションや飲む人の体調、気分、注がれるグラス、熟成度合い・・・
無数の変数によって、美味しさは変わるんですよね。

仮に紹介したワインが、それらの平均をとって、同じ価格帯のワインとの比較で、
コストパフォーマンスが優れていたとしても、すべての人が、美味しい(満足した)とは感じないんですよ。
その一人にあなたがならないとは限りません。

だから私は、月1回の「ぷちワイン教室」で、試飲ワインの銘柄を積極的には公開しません。
日々のグラスワインも、無情にもどんどん変えています。
「あのワインが美味しかった」と思っても、次にご来店されたときにはあるとは限りません。

その代わり、私はお客様に、
『ご自分で美味しいワインを探せるようになってもらう』ことを、私の使命として、毎日営業しています。ワイン教室でお伝えしているつもりです。

そうすれば、雑誌に載っていたワインが手に入らなくとも、
おすすめされたワインがお口に合わなくとも、
その失敗が次のワイン選びの踏み台になるのです。
意図的な情報操作に惑わされずにすむのですよ。

私の使命は、あまねくワインの素晴らしさを伝えること。
ワインの神様は、ワインを一部の人たちの占有物にはしません。
どんな人でも、ワインを楽しむ権利があります。

すべての人にはワインを飲んで幸せになる権利がある、と信じています。
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by winebar_fermata | 2010-05-06 00:36 | I Love ワイン